不定期投稿、樹種別薪割りレポ2「瑞々しい・ムクノキ」

2020年5月23日

割りづらさ:★★★★★★★★★☆ (マジで辛い?)

ムクノキはニレ科でケヤキとは近縁です。割った時にケヤキと同じ匂いがします。

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このムクノキは、

のときに3倍力システムで回収した特大の幹なのですが、かなり強敵です。

まず、ザコ系(針葉樹やブナ科)に打ち込んで一発で割れなかった場合、それでも繊維が割れたような手ごたえのある音がします。もうちょっと割りづらいケヤキやクスノキだと、ゴムのように打ち込むと跳ね返されます。それに対して、ムクノキの感触は、硬い。とにかく硬いという表現がぴったりで、打ち込むと手に響いて痛いです。

20cmくらいに玉切りしたのだったらサクサク割れるかと思いましたが、このサイズでも斧を数回打ち込んで何とかという、斧で割れる限界レベルです。

で紹介した「マトリョーシカ割り」なら割れていきますが、クサビが必須です。心材、辺材の境目に沿って斧で一周打ち込んで溝をつけてから、辺材の厚いところ(南側?)にクサビを差してガンガン打ち込んで、割れかけの隙間にクサビをもう一本、また隙間が空いたら最初のクサビを抜いて差し込みなおす。これを繰り返してようやく「マトリョーシカ割り」が決まります。

「マトリョーシカ割り」をしないで中心を両断したのがこれです。バリッバリに絡みついていますねぇ。

ケヤキもそんなんだったかなぁと思って割ってみたのですが、斧だけで割れます。明らかにケヤキより硬いです。

というわけで、評価は9。これを超えるのは、現状プラタナスだけです。(プラタナスは入手でき次第、評価10でレポートします。)