ラダーレールと3倍力引き上げシステムで原木回収

2022年4月1日

前回ラダーレールを作りましたが、その中で書いたとおり原木回収の話が来ていたから準備をしたということです。今回はいよいよ本番の回収に挑みます。

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必要なものは、前回作成したラダーレールを含めて以下のとおりです。

  • ラダーレール
  • 台車(ナンシン製、台静快、耐荷重300kg)
  • ナイロンロープ(9mm径×20m、金剛打ち)
  • 台車に結ぶ丈夫な2mくらいの紐(今回は畳の縁の紐を使用)
  • セルフジャミングプーリー(KONGのダックを使用)
  • プーリー
  • カラビナ×2(プーリーを通すのでHMS型がよい)
  • スリング(軽トラの鳥居とセルフジャミングプーリーを結べれば何でもよい)

軽トラに3倍力システムを組む例を探してみると

薪割り機などの積み下ろしに便利!軽トラ3倍力手動滑車ロープウインチが完成しました!

と、

自伐型林業のための道具考『ステップアップ山仕事』

が見つかりましたが、どちらも鳥居の一番上の耳にロープを掛けています。たーの印象としては、「なんか溶接薄めだけど大丈夫かなぁ・・・」。心配なのでたーは下の方のビス止めに近いところにロープを掛けることにしました。

道具も紹介しておきます。

台車はこれです。ジモティで5000円で手に入れました。取っ手を前後どちらにも付けられるように、取付穴が前後に開いています。この穴に畳の紐を通して前から引っ張れるようにします。

ロープはこれです。自分自身を預けるようなロープであればロッククライミング、ツリークライミング、ケイビングといったジャンルのロープを選ぶべきです。そうでなければ耐荷重が十分ならそれでよいです。とはいえなるべく強度があって扱いやすいものがいいですね。というわけでホームセンターで手に入るレベルで最も強いナイロン製に決定。三つ打ち(撚り紐)より金剛打ち(編み紐)の方が柔らくて扱いやすいし、キンク(捻じれ)しにくいです。

セルフジャミングプーリーには当ブログで何度も登場しているKONGのダックを使用しました。逆流防止のトゥースを受け止めるところが丸くなって折り返せるようになっていて、プーリーとしても使えるようになっています。といっても、丸い部分は回転しないので純粋なプーリーと比べれば効率は悪いです。効率重視ならプーリー+スリングでフリクションヒッチにしたほうがいいのですが、フリクションヒッチが利くまでの戻りが長くなるので一回で引ける長さが短い場合は使いにくいです。

プーリー(滑車)はツリークライミング用のを使いましたが、ホームセンターで手に入るもので十分です。ロープ径が適合するかは注意が必要です。あと耐荷重も。持っていなければこの辺りを買ったでしょうね。4000円か、まぁまぁいい値段です。

カラビナはロッククライミング用のHMS型を買いましょう。KONGのダックが想定しているのはこれだから。モンベルが一番安いと思います。モンベルは楽天に出していないのでカエレバでは紹介できないけど、こういうのです。

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1826082

で、できたシステムがこちらです。

3倍力システムの組み方です。

  1. 台車とロープをカラビナで接続
  2. ロープをセルフジャミングプーリーで折り返し
  3. 1のカラビナにプーリーを通し、プーリーにロープを通して折り返し

以上。3倍力くらいだと見た目はとてもシンプルです。荷台の上に人が乗って引き上げる方式になっています。下から体重掛けて引っ張った方が楽なのでしょうが、これでも十分上げられます。どっちみち台車から降ろすには人が荷台に乗らないと無理なので、荷台には必ず乗ることになるのです。

これを見て、この家の方には「手離しても落ちねぇのか・・・よくできてら」と褒めていただけました。

こんな感じで2日で4往復して持ってきました。さてさて、ひとつ試し割りでもしてみましょうかね。でいや!

う~ん、うん。クサビ2本がが半分くらい埋まっているのに割れる気配がありません。これは大変なものを貰ってしまいました。ぱっと見、ケヤキとエノキとムクノキは違いがよくわからないくらい似ているから割りにくさもケヤキと同等ですね。家の方はエノミ(エノキ)と言ってましたが、実際にはこれはムクノキです。