心材辺材の境界を分かつこの一閃! 奥義「マトリョーシカ割り」!!!

2020年5月6日

にほんブログ村の薪ストーブカテゴリを見ていると大体どこのサイトも薪割り機で割っていますよね。そりゃそうですよね、筋力必要ですし、いつまでも若いわけじゃないですし。でも、体力維持のためにも、できる限り手割りしたいんです。

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あと重要なことはタダ。カーボンニュートラルとか火の見える暮らしとかより、ガス、電気代節約の方がメインです(特にドケチなちー的に)。となるとくせ玉の大径木なんかも貰ってこざるをえないこともあったりして、ここ3年間いろいろ曲者に付き合って、割ってわかったことがあります。

それが、

この画像の状態。モノはムクノキ。ニレ科でケヤキの近縁ですがケヤキよりも粘り強いです。しかし、一か所割れたところを起点に心材(赤身)と辺材(白太)の境目に斧やクサビを打ち込んでいくと、このように境目に沿って円形に割れていきます。

剥がれたのがこちら。素直に割れた境目ラインは繊維が絡んでいないのに対し、両端の辺材がちぎれた部分はバリッバリに繊維が絡みついています。

つまり、心材と辺材の境目が弱い。

このムクノキ、薄く剥がれた辺材部分を立てて上から斧を振り下ろしても割れません。薄いのに割れません。細くなって堀を埋められた大坂夏の陣状態の心材なら中心を両断できそうですが、なかなか割れません。境目が唯一と思われる弱点です。

さて・・・思われると書いたが、今回新たな事象を発見しました。それが、

この画像。薪割台から落ちているのが辺材。薪割台の上で2つに分かれているのが心材の外側と内側(心心材?)で、心材の中にも割れやすい境界があり、2重構造になっています。

3つ並べたのがこちら。

まさにマトリョーシカ。故にタイトルどおり命名、

心材辺材の境界を分かつこの一閃! 奥義「マトリョーシカ割り」!!!

決まったゼ。

粘る系の全ての木がこのような構造になっているかわかりませんが、とりあえず試してみる価値はあるのではないでしょうか。

あと、以前必殺「オノヨーコ」を紹介したうえで、薪割りの必勝法はひたすら打ち込むだけと書きましたが、

枝分かれなどがなくてただ単純に材質が硬いという玉に対しては間違いでありました。今回のマトリョーシカ割りが必勝法になってくれそうです。

薪割り

Posted by たー