桐製の四方転びスツールを作る2
前回は治具を作るだけで終わったスツール作りですが、
今回はその治具を使って本体を作っていきます。
工程はこんな感じですね。まったく同じ内容で目次になっています。
- 貫の十字相欠き
- 貫のほぞオス
- 脚のほぞメス(貫との結合)
- 脚のほぞオス(座面との結合)
- 面取り加工
- 脚のつま先平行加工
- 座面のほぞメス
- 座面の円形カット
- クサビ打ち
- 座面彫り
1.貫の十字相欠き
この工程は画像はありません。こちらで紹介しているので読んでみてください。
2.貫のほぞオス
この工程も画像なしでした。85°の墨線を付け、トリマーテーブルで削り、手鋸できっちり墨線どおりの85°に仕上げます・・・が、プロトラクター(※)で85°に合わせた墨線上を手鋸で切ったんじゃあ誤差がひどいことになります。40cmの脚を突き合わせてみてもちゃんと85°になっているように見えるのですが、座面と突き合わせてみると想定より1cmくらいずれます。ま、そこは現物合わせするからいいです。
※ちなみにプロトラクターってこういうものです。
3.脚のほぞメス(貫との結合)

ここで前回の治具を使います。地面と平行な貫に対し、脚は85°に傾くので、ほぞ穴も斜めに開ける必要があります。そこで、こうやって治具でトリマーを85°に傾けた状態で彫っていきます。治具の穴は上下左右ともほぞ穴より2mm大きくなっていて、テンプレートモードにすれば狙った穴が開くようになっています。よし、想定どおり、カンペキだぜ!と思ったのですが、仕上がりは、穴の形が歪んであまりよくありませんでした。トリマーに6cmのエンドミルをセットしているのですが、これだけ長いとブレが大きいのかもしれません。

ほぞをはめた感じはまぁよさそうです。
4.脚のほぞオス(座面との結合)

次は治具の両端の切り欠きを使い、脚のほぞオスを削ります。脚の上端(座面との結合部)は85°に傾いたままで何も加工しないと、座面を上から叩いても、叩き入れるにつれて脚の角度が広がっていって入っていかないですね。そこで、脚の上端だけは地面に垂直になるように裏表を削ってやります。

この図で説明しますと、赤で書き足した線になるように削るってことです。こう削れば、座面を真上から叩き入れた時にストレスなく真っすぐ入っていきますね。
5.面取り加工
これで面取りするだけなので説明するまでもないでしょう。

脚と貫を仮組しました。まぁまぁいい感じです。ほぞ穴のブレは遠めに見た感じはそんなに気になりません。
6.脚のつま先平行加工
脚の地面と接する方も、傾いているので線で当たっている状態です。ピタッと面で接するように加工します。

ここでも例の治具を使います。トリマーテーブルでビットを2.5mm突き出して、治具を置いた状態で、その上で脚をスライドさせます。ビットの高さですが、脚より低くします。脚の一辺が常にトリマーテーブルの壁に接することで安定するのですが、ビットが脚より高いと一辺を接した状態が保てず、削っているうちに不安定になってしまいます。
で、削り残しの部分は手鋸で切り落とします。
工程の5と6は逆の方がよかったですね。
7.座面のほぞメス
ドリルで穴を開け、トリマーで角丸な四角にして、角を仕上げます。画像はありません。2の工程で現物合わせした墨線で穴を開けます。
8.座面の円形カット

トリマーに付属していたアタッチメントで円形に彫ります。トリマーの台座とアタッチメントの高さが合わないので、まぁまぁいい感じの高さになりそうな厚みの端材で高さ調整しています。外側に力をかけすぎると中心の釘が傾くのでなかなか神経使いますね。傾いたところで、軌道が外側にずれる分には問題ないですが。あとは、一番最初の削り出しが一番重要です。中心に釘を打ったつもりでも、わずかながら誤差は生じるので、その誤差で四辺のうち一番短い辺を調べ、ここにビットが接するかしないかくらいのギリギリに長さをセットして削り始めます。でないとトリマーがスイッチを入れた瞬間に暴れます。
円形に切り出した後、裏表とも面取りしました。
8.クサビ打ち

しつこく例の治具を使います。ブラックウォールナットの端材を治具に両面テープで貼り付け、トリマーを橋の上で待機させて治具を滑らせれば、

5°に尖ったクサビが出来上がります。テーブルソーでもあればもっと簡単にできそうですが、たーはテーブルソーどころか丸鋸も持っていません。置き場所がなぁ・・・

ほぞオスの方にはクサビを打ち込む切り込みを入れます。どの位置からどんな角度で切り込みを入れればいいのかよくわかりません。木工の本でも見れば書いてあるのでしょうか?見よう見まねで何となくそれっぽく切り込んでみました。

クサビを差しました。玄翁で打ち込んでいけばきっつきつに締まるはずです。
10.座面彫り
いよいよ最終工程、座面彫りです。ここまで何度もトリマーのビットを交換したり、突き出し量を測ったり、トリマーの手持ちとテーブル固定を変えたりと手間をかけてきました。その間にマカロンがこの椅子を太鼓にして座面をビシバシ叩いていたので、柔らかい桐の座面は傷だらけです。その傷ごと削り取るからいいんですけど。

座面彫りのやり方ですが、このようにトリマーを吊るせば球面で彫ることができます。
このテープカッターは前からウチにあったものですが、偶然トリマーにぴったりはまりました。これをタコ糸で吊ります。

当初の設計どおり7mm彫ります。座面は直径30cmで半径は15cmです。この三平方の定理で計算すると、吊る高さは160cmと求まりました。想定では、トリマーを持つ角度でブレが生じるはずで、そこまできれいには彫れないと思っていましたが、意外ときれいにできたという印象です。とはいえ、ジョリジョリにトリマーの削り跡が残っている状態なので、反りカンナで整えて、紙やすりで削って仕上げていきます。

完成!!
脚の角度が85°だと、見る角度によってはだいぶ頭でっかちに見えますね。次作ることがあれば80°くらいにした方がよさそうです。









ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません