玉切りスケールの自作はサマコバ磁石が最適

2022年3月30日

玉切りスケールというのは、一定の長さで原木を玉切りするための道具です。玉切りアタッチメントとも言われています。木工界ではバカ棒と言われるもののたぐいに当たります。30cm~50cm、2800円(送料・消費税込)でよければ山川薪店で買うのもありですね。(この部分修正しました。ホームページを見て、最初5cm刻みと書きましたが、オーダー次第では1cm刻みで作ってもらえるそうです。)Youtubeのリンクを貼っておきます。

たーとしては、薪ストーブに合わせた37cmの玉切りスケールが欲しかったので自作することにしました。磁石と棒をどう結合するかというところが考えどころなわけですが、たーは思いました。磁石自体にネジを取り付けられるような一工夫がしてあるものってないのかなと。

広告

というわけで調べてみたところ、ありました!!マグネットホルダーというネジ穴の開いた磁石です。磁石の素材(=磁力)にもいくつか種類があり、マグネットホルダーに仕立てている磁石としては、お馴染み最強のネオジム磁石、磁力は弱いけど熱に強いアルニコ磁石、そしてネオジム磁石ほど強くはないし、アルニコ磁石ほど熱に強くない器用貧乏タイプのサマリウムコバルト磁石(略してサマコバ磁石)がありました。ちなみに理科の実験で使ったU磁石はフェライト磁石と言います。

チェーンソーのガイドバーに取り付けるものですが、ここは木とチェーンの摩擦、チェーンとガイドバーの摩擦、チェーンとドライブリンクとの摩擦などいろいろあって熱くなるので、熱に強いというのは重要な点です。そもそも何故磁石は熱に弱いものがあるかというと・・・

磁石というのは磁性を持った原子が一方向に並んでいるから磁力を持ちます。方向がばらばらだと一つ一つの原子は磁性を持っていても打ち消し合って、磁石に近づければくっつくけど磁石にはならないただの鉄になってしまいます。ところが、一方向に磁性を合わせた状態でも、熱によって原子の動きが活発になると、原子たちの方向が狂ってしまってもう一度冷えた時に磁石としての特性を失ってしまうんです。この温度(キュリー温度)がネオジム磁石は315℃、サマコバ磁石は700~800℃です。

というわけで、カエレバのリンクにあるサマコバ磁石を買いました。現時点で967円なので、半額未満で作れそうです。ヨドバシドットコムでも売っていて、こちらなら送料無料です。送料払って、たーにもお小遣いをくれるなら、カエレバのリンクから買っていただけると嬉しいです。

ではヨドバシから届いたのでそろそろ作っていきましょう。5分10分で簡単にできます。

まずはドリルで穴を開けます。

磁石(のネジ穴)と木をつなぐためにハンガーボルトを使います。ハンガーボルトはこのようにナット2つを共締め(ダブルナット)にすると回ります。磁石のネジ穴がM6なので、ハンガーボルトもM6で、それよりちょっと径の小さな穴を開けるので、ドリルビットは5mmが丁度良いです。ちなみにこのハンガーボルトもヨドバシで買いました。近所のシマホではもっと長いのしかなかったですね。でもヨドバシも5袋セットでしか売ってないので19本余りました・・・

ナットを外して磁石を取り付けます。これで完成です。

で、チェーンソーのガイドバーにくっつきました。

必要性を感じたら山川薪店の商品のように矢印でもつけてみようかと思います。