桐製の四方転びスツールを作る1

タイトルのとおりですが、タイトルから一応説明します。スツールというのは、椅子の中でも背もたれがないものを言うそうです、桐製は、桐製です。軽くて持ち運びしやすいものを作りたかったので桐にしました。日本国内に生育する木質化する植物としては最軽量です。正確には木ではなく草の仲間なので、「木質化する植物」と書きました。そして、四方転びというのは、足が下に向かって広がっている状態です。

イメージとしては、

ディノス楽天市場店(https://item.rakuten.co.jp/dinos/1282300565/)より

こういう感じです。コレ、税込み38500円します。椅子の脚をつなぐところ(貫)にもいくつか形状がありますが、今のたーの実力で作れそうなのはまさにこの十字になっているタイプです。材料だけ買うなら10分の1の値段で作れます。

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さて、四方転びですが、足の角度はどのくらい傾ければいいんでしょうか? 調べてみたのですが、一般的にこのくらいの角度がいいというものは見つかりませんでした。足が広がった方が安定する一方、広がっていると邪魔になるので、低い椅子は大きく傾け、高い椅子は立たせ気味にするのですが、実際の角度は作り手の裁量で決まるようです。

あと、貫をどのくらいの高さにはめればいいのかもわかりません。まぁある程度下のほうに差し込めば強度としては問題なさそうです。美しく見えそうな高さにすればいいんですかね?

今回は高さが40cmで、座面の直径が30cmで、脚が座面の縁より外にはみ出ないようにして、座面に空けるほぞ穴は縁から3cmくらい内側にしてみようと思います。この構想だと85°でまぁまぁよさそうです。縮図を書いてみて、貫は3等分の高さが美しく見えそうかなと思いました。

というわけで設計図がこちら。0.1mm単位の刻みをしなくていいように調整した結果です。

初めてでどう設計すればいいのかわからない状態でsin85°、cos85°、tan85°を何度も計算して、これだけで頭が疲れました・・・。

では刻んで・・・いく前に治具を作ります。トリマー85°削り用治具です。これ一つで全ての85°を賄います。

5°の傾斜が付いていて、左が薄く、右が厚くなっています。

このように5°傾いた状態で立つように両脇を挟んで、トリマーテーブルで下から削ってやれば上の写真のような傾斜ができます。角度をプロトラクターで測ってみると・・・

85°で削れたように見える・・・。まぁこの程度の器具で測っているんで、誤差はあるのでしょうが、わかりませんね。

さて、治具もできたことだし、次回から本格的にスツール作りを始めていきます。

木工DIY

Posted by たー