ツリークライミングで松の木剪定

2020年5月4日

アドレスを変更したので、もしお気に入りに登録してくれている素敵な方がいらっしゃったら更新をお願いします。

一年間無料で使えるドメインの使用期限が迫ってきたので、思い切って有料のドメインを契約しました。

広告

さて、本題に入って、今日はウチの敷地内で最も高いクロマツの剪定の話です。13mくらいあるんじゃないでしょうか。木のテッペンからこの界隈を見渡すと東京スカイツリーやサンシャインシティが見えます。風が吹くと揺れるんで、最初に登った時は怖かったですねぇ。あと、松葉を落としてから地面に落ちるまでのタイムラグに一層高度感を感じます。おや、カラス殿、こんな雨ざらしの揺れる場所に今年もよくこんな立派な巣を作りましたね。ハンガーって探せば落ちているもんなんですねぇ。

いきなり登った先の話をしてしまいましたが、実際のところ松の場合はとにかくセッティングが大変です。まずは剪定前の姿をご覧あれ。

既にロープがかかっているのがわかると思いますが、ではどの枝に掛っているか、いまいち見づらいんです。針葉樹なんで枝が多いんです。それに弱い枝に掛っていると折れちゃう危険がありますし。でも今回は、

太い枝に掛かりました。針葉樹の場合、枝が細めなので二本の枝に掛けることが推奨されていますが、この太さなら手首よりずっと太いですし、一本でも十分です。納得のいく狙った枝に二本かけるというのはかなり難しいんです。年に数回しかツリークライミングしないたーが挑戦すると何時間かかるかわかりません。でも、、、

より安全な方がいいので二本に掛け替えました。スプリットテールシステムだからこんなことも可能になります。しかし、ロープを外している間はランヤードで確保する必要がありますし、ロープを手放して地面まで落としちゃったら困ったことになるので足に巻き付けて脱落防止するなどの対策はしっかりしておきましょう。

そして、折り返しの上の方もまだまだ茂っているのがおわかりいただけるでしょうか?この先はランヤードとダイニーマスリング×アッセンダーのダブルセルフビレイで確保しながら登っていきます。最初のカラスの巣はそうやって登った先にありました。

あと、針葉樹だとSRT(シングルロープテクニック)で登ることが多いようなんですが、とある協会で習うSRTというのは登りと下りで別の器具を使うので剪定には向きません。業務だとアプローチラインと言って、めちゃめちゃ高ーい木の下の方の枝に取り付くために使うことがあるそうです。

本投稿のこのやり方はDRT(ダブルロープテクニック)といって、広葉樹向きのやり方なのですが、登りも下りも一つのブレーキヒッチという結びでこなせて剪定がしやすいんです。

DRTは枝で折り返して自分につないで輪っかになった状態で登るので、輪の中に枝がいっぱい入り込んでいると登れません。この点はスローラインがかかった状態でラインの途中にスローバッグを括り付けて垂らし、という作業を枝の手前側、奥側それぞれで行い、ラインの流れを変えることでほぼ確実に解決することができます。それでも解決しないときもありますし、横着しするときもありますが、スプリットテールシステムなので登り途中に掛け替えちゃいます。

ちなみに、ロープレンチというシステムでSRTを構築すれば器具を使い分けずに登り下りできますが、ロープレンチ自体が結構縦長なので剪定の邪魔になります。

さてさて、剪定の仕上がりは・・・実はこの一番高い松にはどうしても一日では終えられない事情があり次回に持ち越します。次回は「チロリアンブリッジで松の木剪定」の予定。

チロリアンブリッジで剪定しました。