直径30cm超えのスダジイを抜根
前回、「いくぜ限界突破！！」と言ったスダジイの件です。
結果から言うと・・・抜根できちゃいました。それではその様子を書いていきます。
まずは腰の高さで伐採しました。大きな洞が空いていますね。とはいえ、維管束は元気なので毎年葉はよく茂っていました。
次は、このサイズが一回で抜けるとは思えないので、周りを掘って根っこを探して、その根っこにワイヤーを掛けて引き上げます。が、実は隣の椿みたいな木がこのスダジイの極太の根っこの下に入り込んでいたので、既にこいつは切ってあります。短くなっていてちょっとやりにくいですが、がんばります。
荷重がかかったり、ちょっと持ち上がって角度が変わったりすると抜けてしまいますねぇ。でも数回ワイヤーを掛け直し、何とかいいトコまで引き上げました。
根圏の片側半分が浮き上がれば勝ったも同然です。こうなると根っこが一方にしか利いていないので、幹にワイヤーを掛けてスルスル・・・とまではすんなりいかないけど、ジリジリ、ギコギコと傾きながら上がっていきます。
傾きすぎると、傾いた側の特定の足に荷重がかかりすぎて、その他の足が浮いてしまうことがあります。こうなったら一回チェーンを緩めて、立ち位置を傾く方にずらしましょう。
で、完全に持ち上がりました～！！
1tのチェーンブロックですが、直径30cm超えのスダジイまで抜いてしまうとは、とても優秀です。木が抜けたら度肝を抜かれたぜ。
ウチの敷地にはこれ以上大きな木はないし、これ以上はしばらく抜根する予定もないので、抜根シリーズはこれで最後になります。
ご神木級の木が抜根できるかはわかりませんが、幹直径30cm超えの大きな木でも、根っこを見つけて各個撃破し片側半分持ち上げる戦略を取れば、1tのチェーンブロックで、人力で十分戦えることがわかりました。
それではまた。