軽トラ用ラダーレールの作り方

2022年4月1日

ちょうど薪割りをしていたら、近所の方からエノミ(榎木)の木を切ったから薪用に持って行ってくれと申し入れがありました。こちらから探し回らずに勝手に話がやってくるというのは楽でよいです。でもキレ~に片付けなきゃその後の話がやって来なくなる可能性が高いので、持ち出すのが大変だったりします。

さて、今回の案件、造園屋さん二人掛かりでようやく持ち上げられるサイズだということです。というわけで、これを一人でもやっつけられるように、ラダーレール×台車×3倍力引き上げシステムで挑もうと思います。

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というわけで、「ラダーレール」とか「アルミブリッジ」とかで検索してみると・・・高い!

こんな感じのが2本セットで1万円かる~く超えてきます。じゃ、木工で自作しましょうか。

必要な材料
  • ツーバイエイト(38mm×184mm) 6フィート(1820mm) × 2
  • 端材
  • 木工用ボンド
  • 釘 10本

これだけ。材料費はツーバイエイトが1620円×2、端材が60円。だいぶ安く済みました。

次は作り方です。

荷台に架けたときに、片側(荷台に引っ掛かる側)は荷台と水平に引っ掛かるようにしたいです。そこで、まずは片側は軽トラの荷台の高さ+1cmくらいのところに立てかけて、反対側を地面に垂直に切ります。

次に地面と平行になるように削ります。45mmの幅広ノミで粗削りしてからトリマーで水平を出します。といっても下図のように途中で引っ掛かるからトリマーだけでは仕上がりません。もう一回ノミで仕上げていきます。一回トリマーの手順を挟むことで削る深さと水平がわかるので、ノミだけの仕上げに不安がある場合はこうするとうまくいきます。

今度は地面側です。縦挽きノコで切り落とす・・・んですが、縦挽きは難しいです。どうしてもノコの刃が楽な方へと向かって行ってしまい、真っすぐに切れません。画像の通り、切り口が手前に歪んでしまっています。

反り鉋でざっくり粗削りしてから平鉋で仕上げました。平鉋だけだと力を入れる割に、対して削れなくて効率が悪いです。

大工や家具屋並みの調整力があれば平鉋だけでもサクサク削れるのかもしれませんが、最適カンナを使う素人には厳しいです。ちなみに最適カンナってこんなやつです。3つのネジで刃の出具合を調整できます。

最後にラダーレールがずり落ちないよう、軽トラの仕切りに引っ掛かる部分を削って本体にくっつけます。ラダーレールは斜めに架かる一方で、この引っ掛かりは、軽トラの仕切りがそこそこ狭いのでちゃんとはまるようにするためには 地面に垂直になる必要があります。

こうやって先程削ったラダーレール本体の角度を利用してトリマーテーブルにかければ一発です。

この引っ掛かりを接着剤と釘で固定し、脱線防止のため偶然いい感じの幅で売っていたラワンランバーコアの端材を釘で打ち付けて完成です。

地面にピッタリ。軽トラの荷台にもピッタリ。角度は軽トラの荷台の高さが66cmくらいなので、sinθ = 66/183に近くなる値θを三角関数の表から割り出しました。