剪定の服装、ここを守れば大丈夫! 十分装備と厳重装備

2022年3月31日

早いもので、もう六月になりましたね。薪ストーブは使わなくなり、ウチのあたりでは五月半ばあたりから蚊が飛び始めています。さて今回は、そんな中で剪定するための、蚊、その他の虫やケガ等から身を守る服装を紹介します。「剪定 服装」で検索してもあまり有用な情報がないので、ブルーオーシャン狙えるかなと思って書きます。

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それでは早速、たーの服装を見てもらいましょう。

という感じです。基本的に蚊に刺されないことを最も重視しています。向かって左半身が十分装備、右半身が厳重装備です。できれば厳重装備ではなく完璧装備と書きたいところですが、完璧を目指すのは難しいのです。さて、下から見ていきますよ。

登山靴を履いています。たーは登山経験があるので登山靴も持っていますが、重要なことはハイカットであること。立って作業するので足元の警戒が疎かになりがちですし、片足上げた状態にもなったりするので、ズボンの裾が上がることがよくあります。ローカットだとこの靴とズボンの隙間から靴下を突き破って蚊に刺されます?

登山経験がなければ、地下足袋が良いでしょう。たーが履いているのは鳶猿というつま先が安全靴になっていてマジックテープで止めるタイプのものです。名前のとおり農業向けではないのかもしれませんが、つま先が硬くて薪割りにも使えるので気に入っています。

スパッツ

厳重装備の場合は使用します。ズボンがつんつるてんの場合は履いた方がいいでしょう。これも登山用でいろいろありますが、写真のようなショートタイプでベルトなしの一番シンプルなので十分です。中には雪山用の膝まであるやつとか、沢登り用の脛をネオプレンゴムでガードするタイプもありますが、オーバースペックです。

靴下

写真には写っていませんが、ごく普通のミドル丈のを履いています。靴とズボンとスパッツでガードするのであまりこだわらなくていいところですが、スパッツなしのくるぶしソックスはやめましょう。足首を蚊に狙われます。オーバースペックですが、ネオプレンゴムの靴下なら蚊も太刀打ちできません。が、汗で蒸れて臭いそうです。

ズボン

汗をかくので速乾素材がよいです。とはいえ、泥や樹液ですぐ汚れるので安く済ませましょう。高機能なファブリックは不要です。たーはイオンで買ったポリエステル65%、綿35%の薄地のズボンを履いています。生地を通して蚊に刺されないよう、ダボッとしたゆとりのあるズボンがいいです。イオン以外ならワークマン等の作業着やさんか、ファッションセンターしまむらで1000円くらいで買いましょう。

シャツ

上の写真では首が見えないので改めて写真を載せます。日焼け防止のためハイネックのポロシャツを着ています。ここから上は蚊より日焼けやケガの対策をします。下半身より汗の蒸れを感じやすいのでポリエステル100%素材が良いでしょう。とはいえ、前述のとおり汚れるので安く済ますべきです。たーはシマホで1200円くらいで買いました。

軍手

ド定番ですね。説明するまでもなく軍手はつけると思いますが一応。ノコで枝を切っていて勢い余って手を切ってしまうことがあるので重要です。たーは右利きなので、ノコも右で使うことが多く、左だけ付ければ十分かなと思っています。

リストバンド

厳重装備の場合は使用します。腕を上げた時に手首が露出しないようにするためのものです。手首が露出していると、葉や枝で擦れて痛いことがあります。たーはボルダリング経験があるので、その時、ケガ防止用に使っていたD&Mのスピードラップを流用します。ホワイトテープで留めてもいいでしょう。シャツの袖が長めなら必要ありません。

テニス用のリストバンドならタオルや手ぬぐいよりも汗を拭くのに便利そうな気がします。

サングラス?

目線より高いところでノコを使うと木屑が目に入りますし、葉や枝が目に刺さりそうになったことも何度かあります。なるべくかけた方がいいです。普段はクリアレンズを使っています。たーはサイクリングが趣味なのでスポーツ用のを持っています。これはESSというメーカーの銃弾すら防ぐことが可能というめっちゃ強靭なサングラスです。クロスボウシリーズですね。実店舗だと今はどうかわかりませんがワイズロードで扱っていました。

オプションで鼻の低いアジア人用の鼻当ても売っています。

目出し帽(バラクラバ)

厳重装備で使用します。日除けのため、十分装備の時でも女性用の耳が隠れるタイプの帽子を被ります。目出し帽ならおでこ、鼻、頬、耳、首まで全てガードできます。被り物として最強です。で、暑くないのか気になりますか? 実は・・・意外と暑くないんです。

たーが被っているコレの素材はアウトラストといいます。「暑い寒いを『ちょうどいい』にする」というとても都合のいいこと言っている素材ですが、実際、都合いいです! たーは雪山経験があり、マイナス15℃の八ヶ岳の吹雪いた稜線でこれを使いました。吐息で凍ってあごの形に凍り付き成型されましたが、十分役目を果たしてくれましたし、今の時期の関東平野では逆に冷感を感じます。さすがNASAクオリティ

長袖長ズボンの上にこれだけ着込んで暑くないの?

もちろん夏は暑いです。梅雨明けから10月半ばくらいまでは熱中症になるので剪定しちゃいけません。梅雨の間も梅雨晴れだと真夏並みに暑いので、曇りの日を狙いましょう。剪定の適期というと、樹種にもよりますが ①新芽が伸びて安定してきた5月後半~梅雨明け と、 ②休眠期に入る10月、11月 が多いです。そもそも真夏に熱中症の危険を感じながら無理して切る必要はないのです。

最後に(これだけの装備でも完璧でない理由)

ここまで装備を書いてきましたが、ここまでしても完璧と言えないのは、とある最低最悪の虫がいるからです。それが、チャドクガ。ツバキやサザンカなどのツバキ科の葉を列をなして集団で食い荒らします。興味ある方はWikipediaの記事でもどうぞ。

ざっくり書くと、幼虫に触れれば湿疹ができるし、触れなくてもワサワサ揺らすと毒針が宙を舞い、服の繊維を通して肌に刺さります。熱で毒を無効化しなければならず、知らずに洗濯すると一緒に洗った衣類まで被害を受けるし、洗って干しても毒針が残るのでもう一度着た時に湿疹ができます。もう一度書きますが最低最悪の虫です。絶滅してほしい。

こいつだけは服装では防げないので、見つけたら近づかないように、そして殺虫剤をかけて駆除しましょう。駆除後もしばらくは手出ししないほうがいいです。