不定期投稿、樹種別薪割りレポ1「スパイラル・ソメイヨシノ」

2020年5月6日

割りづらさ:★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★☆☆(結構つらい)

ケヤキやクスノキは割りにくいとか、針葉樹全般は割りやすいとか、言われていますが、それを一人の人間が実際に割って評価を網羅したものは存在しないと思われます。そこで、どれくらい集められるかわかりませんが、できる範囲で樹種ごとの割り感をレポートしていこうと思います。

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最初に報告するのはソメイヨシノです。ただし、今回のソメイヨシノ、スパイラルしています。全部のソメイヨシノがスパイラルするのか、今回がたまたまなのかはまだわかりません。

さて、でわ早速でいや!

ブスっ!

・・・

玉の正中線を狙っても斧が食い込むだけでさっぱり割れません。家具にはヤマザクラやブラックチェリーが使われますが、ソメイヨシノは使われません。その理由もここにあります。径が太くなるにしたがって芯がスカスカになってしまうとのことですが、本当だったようです。芯がスカスカに柔らかいので、斧が食い込むだけで、斧程度の厚さでは割れるような作用が働きません。

というわけで斧ではさっぱり割れず、クサビとハンマーでカンカン叩いて地道に割っていってこんな感じです。

スパイラルも入っているので斜めに割れていくのですが、斧やハンマーは地球の中心に向かって垂直にしか打ち込めません。つまりベクトルの合成された何割減かの力でしか作用しないので効率が悪いのです。改めて見て、どれもこれも悉くひねくれています。

井桁積みして・・・え、これ井桁に組めてるの!?

ちゃんと組んでるよ!

全てのソメイヨシノがスパイラルするのかはわかりませんが、スカスカ+スパイラルで気乾比重(平均0.6)に見合わない辛さがあります。

割りづらさを10段階で示すと8くらいかな。