ギンバイカの取り木、水挿し

たー家の生け垣ですが、北は斑入りマサキ、南はラカンマキ、東はギンバイカ(マートル)にしようと思っています(西は検討中)。そのギンバイカを15本購入し植えてありますが、、、足りません。そして、今年は梅雨が早く開けたせいか、3本枯れてしまいました。足りない分は挿し木で増やす!とやってみたものの全滅。枝先10cmくらいだと非常に細く、発根するまで体力が持たないのかなと思います。

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そこで、挿し木がダメなら取り木と水挿しで増やします。取り木というのは、枝を土中に埋めたり(圧条法)、濡れたミズゴケに浸したままにしておく(高取り法)と、そこから根っこが生えるので、発根を確認してから本体と切り離すというもの。

水挿しというのは、切り花のように水を張った容器に挿して毎日水を変えるとそのうち発根するというもの。

取り木は本体とつながっているので枯れにくいし、水挿しは土が乾くことがないという点で優れています。そのかわり、取り木は大量には増やせないこと、水挿しは待てど暮らせど発根しないかもしれないというデメリットもあります。

とりあえずまぁやってみましょう。ということで・・・既に一か月くらい経っています。

まずは水挿しの現時点です。毎日水を替え、曇りガラス越しに東日の入る窓際に置いておきました。

右2本が発根しています。発根するときって、普通は組織の一部が未分化状態の細胞であるカルスになって、それから根っこに再分化します。ところが、カルスかという手順を経ずにいきなり発根しました。2本とも三又の枝の付け根から発根しています。

なるほど、挿し木するときも三又部分が土に潜るようにすれば成功したかもしれませんね。

次に取り木(圧条法)の現時点です。土を被せて、その上におが屑を被せて土を乾きにくくしました。そして毎日水やりしました。

これはばっちり発根していて大成功ですね。より発根しやすくするために、環状剥皮といって枝の樹皮薄皮一枚剥き、剝いたところに発根促進剤のルートンをまぶしました。根っこはその部分から大量に出ていて、剥いたところが土に隠れて見えない状態です。そして剥いていないところからもニョキニョキ発根していますね。ギンバイカは枝先に体力がないだけで、発根能力は非常に高いようです。

分れた枝のすぐ下からも発根していて、このまま一本で植えるのはもったいないので

さらに分割してみました。

全部育ってくれるといいですね。

最後に取り木(高取り法)の現時点です。ミズゴケで覆い、ラップで覆い、上下を紐で縛り、毎日上から水を垂らしました。

うーん、こちらは発根しているかもしれませんが、目視できるレベルではありません。ちょっと覗いてみましょう。

発根してませんね。元口側は新芽が出ています。圧条法の方はカルス化したり根っこが少しでも出れば土から養分を吸収できるのに対し、高取り法はほとんど栄養のないミズゴケの中にいるので成長は遅いようです。

圧条法は簡単だし、成長も早いことがわかりましたが、地面近くに伸びた枝でないとできないので条件が厳しいんですよね。ある程度の数を得るためには高取り法しかできません。

高取り法のほうは引き続き毎日水を垂らしながら見守っていきたいと思います。