シラカシを抜根。これがチェーンブロックを使った普通の抜根。

2022年3月27日

ツツジやサツキやサカキを人力でチェーンブロックもなしに抜根してみて、これは辛いと感じました。

家の周りの垣根も一新したいけど、そうなると、今生えている雑木はせっかくなら切り株が邪魔になるので伐採ではなく抜根したいんです。そこで、9月にチェーンブロックを導入してシュロを抜いた報告をしました。

この投稿で書いてあるとおりチェーンブロックを使ってもすんごく苦労しました。その後、いくつか抜根してみて切りたてのシュロは特別辛いことが分かりました。今回はごくごく普通に抜根できた報告をします。

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まずはターゲットとなるシラカシの木ですが、こんな感じです。樹高5mといったところでしょうか。

ワイヤーを掛けやすい1mくらいの高さで切ったのがこちら。

1mの高さで直径12cmといったところでしょうか。実はすぐ右隣にモチノキが生えています。実はさらに右隣に数年前に切ったシュロがあります。またシュロか~・・・。この写真ではわかりませんが、小さなアオキも生えていて掘削を邪魔しています。ウチには生垣を綺麗に整備しようと思ったご先祖様はいなかったんでしょうか。いなかったからこんな雑木生垣になっているんですよね。ま、がんばりましょう。

まずはシュロを抜きました。

数年経つと根っこが弱くなっていて格段に抜きやすくなっていました。カラカラカラ~っとあっさり抜けました。今回も三脚をロープでつないでいますが、今後の抜根ではやらなくなっています。玉切り縦挽き板の角度を、地面を掘ったり石を挟んだりして調整すれば、テンションがかかっても脚が滑らないことが分かりました。

次はモチノキを抜きました。

ウチの雑木生垣は根圏に一本だけという状態はほとんどなく、だいたいこのように2、3本寄り添って生えています。特にシラカシは既に生えている木の根元から生えて元の木を弱らせながらグングン成長するのが得意なようです。

このような場合、朽ちている木→細い木→太い木のように抜けやすいものから攻めていくのが基本戦術です。朽ちている木は根っこを引きちぎりながら強引にぶっこ抜けるし、細い木は細い木なりの根の深さ、広さしかないので抜きやすいです。

ここで、細い方の木を抜こうとすると太い木側の根っこが絡み合っちゃって動かず、斜めに持ち上がっちゃう場合があります。その場合はある程度引き上げてチェーンのテンションが弱くなったところでお終いにしましょう。半分持ち上がっていれば、太い方の木を抜く過程で一緒にぶっこ抜けます。

また、斜めに持ち上がった状態で、木と木の間を斧でぶっ叩くことでも簡単に分割することができます。

寄り添って生えている者同士は、違う種であれば太い根っこが交差するということはありません。根圏を争っているんですかねぇ。なので、太い根っこが隣の木の下に潜り込んでニッチッモサッチモどうにもならないということもありません。

ちなみに今回は斧で叩くことなく、モチノキを単体で抜くことができました。

掘削の邪魔をしているアオキも抜きます。

これでようやく本丸のシラカシを抜けます。このくらいのサイズだと、事前に掘らなくても何とか地面ごと持ち上げられますが・・・

太い根っこが抵抗するので、見つけて各個撃破する必要があります。盛り上がった地面を鋤で崩していくと浮いた根っこが現れるので、見つけるのは簡単です。撃破するのは斧がいいですね。チェーンソーだと土で刃がやられちゃうし、手鋸だと直径4cmを超えるサイズでは途中で挟まっちゃって進まなくなります。とはいえ、自分の足より低いところに斧を突き立てる上に連撃するので、それなりにしんどい作業です。

で、抜けました~!!

今回の報告以外に、ツバキ、ムクノキ、クワも抜きましたが、だいたい同じような根っこで、抜きにくさは樹種より大きさに依存する印象です。ひげ根型のシュロは特別でしたね。

ちなみにたーが使っているチェーンブロックはこちら、象印の1tのものになります。

それではまた。