ラブリコと手すりで作る突っ張りポールハンガー

2022年4月1日

この一か月間、仕事も結構遅めでしたし、夜中にもいろいろ作業したりで結局更新が一か月間空いてしまいました。

広告

今回はタイトルのとおり突っ張りポールハンガーを作ったので作り方を紹介しようと思います。ちなみに突っ張りポールハンガーとはこういうものです。

ラブリコというのはツーバイフォーでDIYやっていればよく見かけるかなと思います。ディアウォールと並ぶDIY屋にはおなじみの突っ張り系パーツです。

必要な材料

  • 手すり(タモ集成材2m、35Φ)
  • ラブリコ
  • サドルバンド
  • 1mm厚のゴム板
  • Y字に分かれた薪にするには細い枝
  • (ツーバイフォーより太い)端材

必要な工具

  • 自在錐
  • ドリル
  • トリマー(テンプレートガイド、エンドミル装着)

今回のために自在錐を買ってしまいました。こういうの。

アマゾンでもっと安いのが売っていますが、品質も値段相応らしいです。

構想

端材の一端に直径35mmの穴を開け、ここに手すりを差し込みます。端材の反対側はツーバイフォーサイズの胴突きにしてラブリコに差し込みます。2つ目の端材も同じように加工して、ラブリコで突っ張る感じです。

手順

1.まずは治具作りから始めます。トリマーで35mmの穴を掘るための丸枠を自在錐で開けます。トリマーには直径6mmのストレートビット(実際にはエンドミル)と直径8mmのテンプレートガイドを取り付けるので、その差2mm分を加味して直径37mmの穴となります。

2.1の治具を使い、端材をトリマーで掘り進めていきます。

直径35mm+αくらいでいい感じです。差し込み穴はなるべく深いほうが安定するはずですが、今回は深さ3cmにしてみました。3cmというのは、通常のトリマー用のビットでは届かないはずです。モノタロウで売っているエンドミルというやつなら長いのもあって、3cmでも掘れます。クランプで留める余裕はないのでクラフトテープで留めています。トリマーをやっているとクラフトテープや両面テープが結構役に立ちます。

3.ほぞオス(胴突き)を切り欠く

丸穴を掘った反対側はラブリコのパーツをはめるので、ツーバイフォーサイズに胴突きを切り欠きます。縦挽きノコと横引き胴突きノコで手刻みしました。胴突きはトリマーテーブルを使っても簡単正確にできますが、2か所でそれぞれ端材の縦横高さが全部別なので、トリマーでやるのは効率が悪いです。(2回削って高さと幅を調整しての繰り返しなので。量産するなら同じ設定で何本も切れるからトリマーを使うのが良いです。)

胴付ノコはその名のとおり、まさにこれを切るためにあります。専用品だと納得の仕上がりになりますね。一回ラブリコにはめて抜いた後の画像だけど、ラブリコの滑り止め突起の跡がくっきり残るくらいにピッタリはまりました。これがあればほぞ加工も難しくないよということで紹介しておきます。(多少の熟練は必要ですけどね。)

4.突っ張る

はめてはめてネジ回すだけです。ここはラブリコの使い方そのものだから説明するまでもないですかね。上はともかく、下は足の小指ぶつけたら痛いので、いずれは曲面加工したいです。

5.フックを取り付ける

自然のものをそのまま使えたら面白いなってことで、細めの枝分かれした薪の樹皮をはいで、手前側を半割りしてネジ止めしてみました。

固定に使ったサドルバンドは一つ35円くらいでした。安い。ぐらつき防止のためゴムを挟んであります。時間が経つと樹皮がはがれにくくなるるらしいです。 これは8月に伐採したもので、 結構時間かかったなぁ。直径4cmくらいの枝だったら、時期としては4月、10月、11月頃がよく剪定される時期なので、このあたりを狙って公園とかマンションとか街路樹のある通りを探して、チェーンソーの音が聞こえるところに行けば交渉次第で貰えるんじゃないでしょうか。

以上で完成。

手すりが2400円くらいでラブリコが1000円くらいなので出来合いのものよりむしろ高いです。とはいえバネ部分が真ん中に来ないし、使っていくうちに味わいが出てきそうだし木製なら不要になった時に処分も楽です。当面はマカロンの上着を掛けるために使いますが、マカロンが成長したら使わなくなるかもしれないですしね。

また、今回の用途ではラブリコがよいです。ディアウォールだとバネを押し付けながらはめるので、手すりを差したところがぐらついて上手くはまらないかもしれないですね。ラブリコならゆるく突っ張ってからつまみを締めこむのでぐらつく心配がありません。使ったことないけどウォリストでもいいのかもしれません。若干割高ですが。