簡単?いや、まぁまぁ難しい!松の木の剪定方法

2022年4月2日

今回は松の木(クロマツ)の剪定方法を紹介しようと思います。

前回、前々回とロープを使用して松の木を剪定しましたが、ロープなんかの準備時間を除いた剪定時間は2日間の合計で5時間くらいです。13mくらいある松をこの程度の時間でこなせるのは、もう4シーズンもやってきた経験によるものです。

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初めて松を剪定したときは4mくらいの松で6時間くらいかかりましたかねぇ。下の方の枝を切ってしまうともう生えてこないとか、難しい印象を持たせるようなこともちらほら書いてあります。

黒松の剪定方法を解説!失敗しない「芽摘み」や「もみあげ剪定」

とか、他にもいろいろサイトを見て勉強しました。

黒松の剪定方法を解説!失敗しない「芽摘み」や「もみあげ剪定」から抜粋

だいたいどこのサイトを見ても、上の図のように、松の枝は三又に伸びるので真ん中の樹勢が強いところを切りましょうと書いてあります。ところが実際は・・・

一年でこれですよ。繁茂しすぎでしょう。三又以上にいくつも芽が出てくるし、その芽の先にもまたワサワサ生えています。それでも一年目は短めの芽2本を残すように、どれを残せばいいかなと悩みながら切っていきました。

何が難しいかというと、どれくらい切っても大丈夫なのか、枯れたりしないか、逆に繁茂しすぎて来年えらいことにならないかというのが、まだわからないんですよね。

それが4シーズン目にもなると、だいたいどのくらい切ればどのくらい伸びるか推定できるようになるので、ばっさばっさと切れるようになります。さて、上の写真のようにワサワサ生えていて、まだ、どうしようか悩んでしまうみなさん、一つ例を出しておくのでご参考にどうでしょう。

こんな感じ。

上の方は樹勢が強いので、ワサワサ部分は元から切り落とし、切り戻しといって手前のを残します。手前に芽が出ていない場合はワサワサ部分を残すのですが、てっぺんに近いところだと一本だけ茶色い頭しか出てないような短いのを残せばよいです。とはいえ、どの部分でどのくらいまで切り落とせるかは木ごとに異なるので、やはり2、3年は様子見が必要だなと思います。

だいたいこのくらいの透かし具合で、このくらいの長さの芽をこのくらい残せばよいです。

下の方になると、こんな感じでいろんなサイトに載っているような典型的な三又が現れるので、パチンと真ん中を切ればよいです。下の方はワサワサしないで一本一本が少なく長く伸びる傾向が強くなるので剪定するうえではわかりやすいです。

最終的に上の方ほど透けていて、下に行くにつれて密度が濃くなるように剪定できれば完璧です。

ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に物販広告を。松の剪定には剪定鋏を使いますが、たーのお気に入りはこの秀久製です。

まぁ3、4年で剪定のコツは分かってくると思うので、最初のうちは時間がかかるものと思ってじっくり松の木と向き合っていただければと思います。(結局は慣れるまでがんばれっていう結論。)ではまたね。