ツリークライミングでカシの木剪定

2020年5月4日

一本目のカシはハシゴとスリングとランヤードで剪定しましたが、残りの二本は一本目より背が高いのでツリークライミングで剪定しています。

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今回はそのツリークライミングでの剪定を紹介します。ツリークライミングというと、イベントを検索するとほぼ毎週、週末にどこかしらの公園で行われています。だいたいは小学生くらいの子供たちとその親が参加して、モクモク体操という木にちなんだ準備体操をやってからロープで木に登ります。

ウチの近くだと舎人公園(https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index024.html)でやっていましたねぇ。

さて、本題、今回の相手は右側のヤツです。一年でだいぶこんもりしてきました。右側の方が横に広がっている分、剪定量は多くなりますがロープのかかる枝が多いし見やすいです。とはいえ、これだけ繁茂していると、枝は下からしか見えません。この写真を撮った、スローバッグを投げやすい位置からは、ご覧の通り枝があまりよく見えません。でも構わず投げるべし。「スローー!!」

うむ・・・もしかしたらいいところに掛ったかもしれません。

スローラインの途中に、こんなふうに二つ目のスローバッグを二重ガースヒッチ(ひばり結び)で留めてラインを確認してみましょう。とある協会の講師に聞いたところ、結び方は枝に当たった時にスローバッグがずれない結び方なら何でもいいとのこと。一重のガースヒッチだとずれてしまいます。

こうやってラインの途中にスローバッグを結び、垂らしてみると、掛かっている枝がよくわかります。この枝なら成人男性一人分には十分耐えられそうです。スローラインが二本あればラインの端と端をスローバッグで繋ぐのですが、あいにく一本しか持っていないのでこうやっています。

こうやってスローバッグを揺らしながら、スローラインの片側を抜きながら、狙いの一本の枝だけに掛るように調整して・・・

ロープに掛け替えてハウススリーブも掛けて準備完了。ここまでが長いんです。ハウススリーブを掛けるのも一苦労。特にカシの木は樹皮がザラザラで通しにくいらしいです(カシとマツ以外は登ることがないので実際の感覚の違いはわかりません)。今回もスローラインで引っ張る側からは通らず、反対側から通しました。

よし、登るか。BARKチェック、バウンズチェック、クライミングアーップ!

登るときのフットループはこんなふうにクレイムハイストにします。とある協会では、一方向にしか利かないクレイムハイストより、両方向に利くプルージックの方が安全性が高いとされ、プルージックで登るように教えられています。でも、利かなきゃスリングが滑って最初っから登れないんだしなぁ。クレイムハイストの方が緩めてずり上げるのが楽なんです。オートブロック(バッチマン)にすればもっと楽になりそうですが、スリングとカラビナが一つづつ追加で必要になるので試したことはありません。

というわけで登り方をいろいろ書きましたが、登った後はまぁ普通に前回同様に剪定して終わりです。

二本目もだいぶすっきりしたなぁ。