自在玉切り馬の紹介

2021年9月13日

近所の工場の敷地内で切り倒したままにしていたヒマラヤスギを貰ってきました。


貰ってきたのはずいぶん前なのですが、チェーンソーの調整とか使い方とかがいまいちわかっていなくて玉切りを敬遠していました。今日こそはやるぞ! っとその前に玉切り馬を紹介したいと思います。

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これがお手製玉切り馬。いくつかブログを見て見様見真似で作ってみました。

材料

  • コーススレッド16本
  • ネジ(12cm)3本
  • ナット6個
  • ワッシャ6個
  • ツーバイフォー12ft×2本(560cm分)
  • ワンバイフォー6ft×1本

全て新規に揃えたわけではないので正確なお値段は分かりませんが、2500~3000円くらいになるはずです。

作り方(かなりざっくり)

ツーバイフォーを90cm×2本(横に渡す方、貫とする)、70cm×4本(交差している方、柱とする)に切ります。扱う材の長さや体格に合わせて長さを調節しましょう。

ワンバイフォーを90cm×2本に切します(下の貫用)。

柱の方のツーバイフォーの足になる部分を45°に切り欠きます。

柱の方のツーバイフォーの下の方に深さ1.9cm、幅8.9cmの欠き込みを作ります。ワンバイフォーをはめ込むためです。交差の内側に来る材は畳んだ時に収まるように両側を欠き込む必要があります。(写真左上部分に着目)

柱の方のツーバイフォーの上の方に深さ1.9cm、幅3.8cmの欠き込みを作り、書き込みが台形になるように角を削ります。広げた時にツーバイフォーがはまるところ。角を削らないと引っ掛かってしまいます。

買ってきたネジの直径に合わせてドリルで穴をあけます。欠き込みにはまる位置に穴をあけなければなりません。柱の2本を直行させて作業台に置き、欠き込み部分にツーバイフォーの端材をはめて開ける位置の見当をつけます。

先程開けた穴にネジを通し、ナットで締めこみます。ナットは二枚重ねにして共締めにします。

こんな風に2枚のナットを締め合わせるのが共締めです。

貫の4本をビス止めします。ここまでで外枠は完成。

次に自在を作ります。こんなやつ。

下の貫に当たるところを19.cm×1.9cmに欠き取ります。ここを下の貫と嚙合わせます。

最後に深さ1.9cm、幅3.8cmの欠き込みを作り、ドリルで穴をあけてネジ、ナットを供締めします。やることは柱と同じ。

欠き込みしないでビス止めするだけだと自在の引っ掛かりがなくて、貫にビス止めせざるを得なくなり自在になりません。スライドしなくなってしまいます。ひと手間かかりますが欠き込んだ方が良いです。多少遊びがあって緩くないとはめられないので、江戸指物のようにきっちり作る必要はありません。江戸指物を作れるだけの技量もないのですが。

これが欠き込みしていないSTIHLの玉切り馬。自在させられず、ビス止めしてあるのがわかります。

実際の使用感

チェーンソーはもちろん、ゴムひもで固定すれば手鋸でも両手でゾリゾリ切れます。意外に手鋸の方が勢い余って玉切り馬を傷つけやすいです。90°に開くように調節しましたが、もう少し立ち上がっていた方がクロス部分と原木の間に幅ができて傷つけにくくなると思いました。

ゴムひもで固定するとこんな感じです。アウトドア屋さんで買ってきた短めのゴムひもです。